5歳児インド その4 インドの寝台列車は楽しい 後編

※更新速度遅くてすみません、娘が6歳になってしまいましたが、タイトルは旅行時の5歳でいきます。

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今回はインドの1等、2等寝台列車の車中を紹介します。

5歳児連れにとって、インドの電車旅はアリか?という観点では
 ・1等はまったく問題なし、
 ・2等は運が悪いと難あり、という結論です。

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往路、デリーからジャイサルメールまでの800kmは1等を利用しました。17時30分〜翌日11時30分までの旅。

①お席
1等は4人で1個室となっています。


無断転載すみません。

うちは3人家族だったので、別の人(47歳の現地人おじさん、空軍の軍人)と一緒でした。

どうしても個室に家族以外が居るのが嫌だったら4人単位で予約してしまうとOKだと思いますが、異文化コミュニケーションの絶好のチャンスでもあります。

装備は、
 ・エアコンは快適な温度で効きっぱなし。
 ・窓はサンシールドが掛かっていてなおかつ開かない。
 ・操作可能な扇風機あり。
 ・寝台は5歳児と添い寝しても大丈夫な広さ。
 ・電気のコンセント(もちろんインド型だが)もたくさんあり。

なお、字面で書いてあるものを平成の日本人が脳内変換すると、北斗星号みたいなのを想像してしまうと思いますが、違います。
あちらが平成の乗り物とするなら、同じ装備を昭和30年から使い古したもので再現したのがインドの1等と思ってください。
結構くたびれています。

でも、シーツは糊の利いたパリっとした奴が配られるし、虫などが居そうな感じはまったく無かったです。

②飲食
食事や飲み物はインド人オヤジ(たぶん公式職員)がいろいろと売りに来ますが、子供の口に合いそうなものは来ませんので準備しておいたほうが無難です。1等だからといって「世界の車窓から」みたいな食堂車などありません。

その日に来た売り子(親父)
・晩御飯の弁当 選ぶ余地なし。1種類
・朝ごはんのコロッケパン
・チャイ
・オレンジジュースとミネラルウォーター


晩御飯は、意外と近代的な入れ物に入っていました。

チャイ屋が「部活の中学生が持ってそうなタンク」からチャイを注ぐ

道中30箇所ぐらいの駅に停車したのですが、その中で現地人に大人気の揚げ物屋台がある駅があり、電車が止まるとすごい勢いでみんなが下りて並んでました。

われわれも並んで食べましたが、おいしかったです。値段は確か10Rsぐらい(うろ覚え)
たぶん鶏肉。マックナゲットみたいなの。
これは子供も喜んで食べてました。

③トイレ
装備的には2等以下のトイレとまったく同じ形のインド式電車トイレでした。

1等の客しか使わない位置(車両)にあったので、すげえ不衛生ってわけでななかったですが嫁は不満だったみたい。5歳児は文句言わずに使ってました。

④同乗者
売り子が持ってきた駅弁(上の写真)を食べていたら、見るからにハイソな同席のおじさんが
「きみたち、本当にそれ食べるの?僕はお手製のお弁当を持ってきているよ。こういうところの食事は辛すぎて良くないから。」
とか、言ってました。

なに!?インド人はみんなこういう辛いのが好きなんじゃないの?

その後おじさんは我々にお弁当を分けてくれました。
カリフラワーとジャガイモを茹でてカレーで味付けしたような感じの物をチャパティ(≒ナン)に包んで食べる物でした。

おじさんの言うとおり、まったく辛くなく、タニタ食堂のお惣菜って
感じの食べ物でした。


前から聞いてみたかったインド人への質問をぶつけました。

Q:掛け算九九は本当に20×20まで暗記してるの?
A:僕は15×10まで暗記してるよ。学校によって違うみたい。

おおー。
ちょうど九九を公文でやっていた娘に興味深い話を聞かせられて良かったです。


⑤5歳児の娘はどう過ごしたか?
夜は、親の弁当の米を取り分け、持参したプリキュアカレーをかけて食べました。見た目は大人と同じ食事笑。

夜9時ぐらいにパジャマに着替えさせていつもどおり就寝。

朝は6時ぐらいにいつもどおり起床。朝は駅で買った果物と持参したパンなどを食べ、公文の宿題をやり、車窓を見て、読書して、飽きてきた〜となってきた頃に到着。

魔女の宅急便(原作)を読んでいた頃で、全6巻を持参させられました(重い!)
でもおかげで車中ほとんど退屈せずに過ごせました。自炊ipadを検討してましたが、そうすればよかったと後悔。早く日本でも電子ブックが普及すればいいな。

◆1等と2等との違い
帰りは2等に乗りましたが、実はそんなに違わないので、今回まとめて紹介してしまいます。

違いがあるのは上記番号のうち
①お席
④同乗者
のみ。

①席はアタリハズレがあり、今回外れました。


無断転載すみません、10年近く古い写真ですが、2012年の2等も大体これと同じです。

1等には東海道線のボックス席的なもの(4人一組)しかないのですが、2等には日本ではあまり見ない写真のような二人一組の窓際席があります。(写真の右側)

今回、親子3人にこれをあてがわれて、しんどい思いをしました。奇数人で2等を使う場合には、事前に要交渉です。

④同乗者
個室でないため隣近所の客との距離が近いです。

インド人おっさん4人組がトランプで超盛り上がっていて、夜中までこれだったらいやだなーと思っていました。

でも、なんと21時には全員いびきかいて就寝してたので吹きました。かわいい人たち。。。

こいつら、起きてる時ちょっとマナーが悪くて、車中禁煙なのにタバコをすいはじめました。すると、近所の席のインド人紳士がびしっと注意してくれて、すぐにタバコは消されました。いいね。インド人。

そんな感じのほのぼのインド人を観察できて2等もよかったです。

彼らは、もちろん日本の5歳児を見つけると、もれなくいじりにきます。

あと、電車内の携帯マナーというのは日本とはまったく異なり、こっちで超普及しているノキアのいろんなバージョンのnokia tuneを死ぬほど聞かされました。

さて、そんなこんなでジャイサルメールに到着です。